プラセンタとは?そして効果・効能は
薬局や化粧品店などでよく見かけるようになった「プラセンタ」の文字。
「ふーん」と素通りしてはいましたが身体を壊して以来、本腰を入れて調べてみました。
プラセンタ(Placenta)とは「胎盤」を指す英語の事なのですが
化粧品店や健康食品などで販売されている商品に使われているのは
胎盤そのものではなくて胎盤から有効成分(グロースファクタ:EGF)や
栄養素などを抽出したものです。
各製品やメーカーによって呼び方は変わってきますが、「プラセンタ・エキス」や
「プラセンタ・エッセンス」、ただ単に「抽出液」などと呼ばれる場合もあります。
胎盤は生まれる前、器官などが未発達な赤ちゃんに対して
栄養を与えたりするだけではなくて、あらゆる臓器の代わりをするマルチな部分。
その胎盤には人間が必要とする栄養素が全て含まれているのです。
たとえばタンパク質、糖質、脂質の3大栄養素はもちろんの事、
ビタミン、ミネラル、酵素なども含まれています。
しかし、胎盤を食べるというのは機会もなくなかなか難しいのが現状。
「出産の時に焼いて食べました」なんていうブログも検索ではヒットしますけども
さすがにこれを日常的に行えるわけがありませんよね。
焼き肉屋さんでもたまに胎盤を置いている所は見かけますが
ここ最近の牛肉事情ではそれを食べるのも安全性も気になります。
なので必要エキスだけを安全に抽出したものがあるとありがたいわけです。
プラセンタの含有成分
ここでプラセンタに含まれる主な成分を紹介していきます。
1.アミノ酸
人間の身体を形成するのにとても大事なのがタンパク質。
そのタンパク質を構成しているのがアミノ酸という物質です。
タンパク質は人間の身体の約20%を占めるとても重要なものですが、そのタンパク質は約20種類のアミノ酸が集まって構成されています。
その中で体内で生成することが出来ず、食物から取る必要のある8種類が「必須アミノ酸」と呼ばれていますが、ここ最近の食物事情ではなかなか効率よくこれらを摂取することが難しくなっています。
食品に含まれるアミノ酸は複雑な構成をしているために吸収率も悪く、体外に排出されているのが現状です。
また、その量自体もそんなに多くはありません。食事だけで補おうとすると手間もかかりますし、何よりカロリーオーバーしてしまっては美容の為には台無しです。
その点、プラセンタには必須アミノ酸であるパリン、ロイシン、リジン、スレオニン、イソロイシン、トレオニンなどの必須アミノ酸を始め、グリシン、アラニン、アルギニンなどの非必須アミノ酸をも含んでおり、これらを効率よく摂取する事が出来ます。
2.成長因子
成長因子は細胞増殖因子(グロスファクター)という別名でも呼ばれており、これは細胞分裂を活発にして新たな細胞を生み出す効果があります。
これにより新陳代謝を加速させ、肌を瑞々しく保てるわけです。
残念ながら代謝のスピードは加齢に伴いどんどん低下していきますので、何らかの対策を取らねばなりません。
成長因子も本来は自分で作り出す事が出来るのですが10歳頃にピークを迎え、20歳頃から急激に作り出す量が減少していきます。
吹き出物、そして擦り傷などが治りにくくなったり「お肌の曲がり角」と呼ばれる時期・・・などなどがこの現象と合致するわけです。
プラセンタにはこの成長因子が多く含まれているのが特徴です。
- 上皮細胞増殖因子(EGF)
これは元々、火傷や皮膚移植などの医療現場で回復促進として研究されていた成分です。
人成長ホルモンを活発化させ、それにより肌細胞の回復・再生を手助けしてシミや肌のたるみなどを防ぎます。 - 繊維芽細胞増殖因子(FGF)
細胞増殖という名前が示すように、この成長因子は肌の健康を保つためのコラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸を増やす働きをします。
それらそのものを摂取するのではなく、身体本来の機能をアップさせるという事がポイントです。 - インシュリン様成長因子(IGF)
筋トレなどの世界では成長ホルモンとして知られるこの物質は身体そのもの、すなわち軟骨細胞や平滑筋細胞を増殖させます。
それにより間接痛などが和らいだりする効果が知られています。 - 肝細胞増殖因子(HGF)
肝細胞を増殖させ、臓器再生・肝機能改善などに働きかけます。それにより結果的に免疫力アップなどに繋がります。 - 神経細胞増殖因子(NGF)
知覚・交感細胞を増殖させる事により、自律神経回復・脳神経の回復やホルモンバランスなどを整える働きをします。
これにより更年期障害や鬱病改善に繋がり、またアルツハイマー病の研究(この場合は脳に直接注射)にも用いられています。
上記のそれぞれの働きを見ると、身体そのものの機能を底上げ出来る事がわかります。
これらの成長因子が含まれているからプラセンタが注目されているわけです。
3.脂質・脂肪酸
美容の世界では忌み嫌われる傾向のある脂質・脂肪酸ですが、これらも不足してしまうと逆に肌が荒れたりする原因になります。
特に脂肪酸の中の必須脂肪酸と呼ばれる物は体内で合成出来ないので、食物から摂取する必要があります。
プラセンタに含まれる脂肪はコレステロールと呼ばれる物です。
一昔前なら健康の敵のような言い方が当たり前だったコレステロールですが、2015年4月のニュースでも取り上げられたように上限目標量が撤廃になりました。
脂肪酸の方はラウリン酸、ホスファチジン酸などがプラセンタには含まれていて
免疫機能を高めたり細胞膜を作る材料になります。
4.糖質
糖質は人間が活動するにあたって直接エネルギーになる大事な栄養素です。
特に血液中のブドウ糖が不足すると脳がうまく動かなくなるために健康的な暮らしが出来なくなります。
プラセンタにはグルコース、ショ糖、そしてガラクトースが含まれています。
上記以外にも各種ビタミン、ミネラル、酵素などがプラセンタには含まれているので
30代以上の男女の身体機能そのものをアップさせ、その結果としてのアンチエイジング効果を得るには、まさにうってつけのものと言えます。
特に成長因子が含まれるものは他を探しても見当たりません。
プラセンタの効果・効能
プラセンタの含有成分の説明の所で延べた各種栄養素・成長因子の役割をまとめると
- 肝臓の働きを高める
- 自律神経、ホルモンバランスの調整
- 病気への抵抗力を高める
- 抗アレルギー作用がある
- 抗炎症作用
- 代謝を活発にし臓器や細胞の働きを活性化
- 組織修復作用
- 活性酸素を除去
という事に当てはまります。
これを実際の生活における場面に当てはめていきましょう。
※参考リンク
一般財団法人 日本胎盤臨床医学会
http://jplaa.jp/
1.美白効果
肌の色は皮膚の中にあるメラニン色素の量によって決まります。
紫外線を多く浴びると日焼けするのはメラニン色素が増えてしまうからです。
肌を白く保つにはいかにしてメラニン色素の量を増やさないようにするかがカギになります。
プラセンタはシミやそばかすの元になるチロシナーゼ酵素の働きを抑制してくれるのです。
チロシナーゼ酵素の働きを抑えるとメラニン色素が生まれるのを防いでくれます。
そして活性酸素を除去、そして抗炎症作用という働きはメラニン色素の生成を抑えてくれ、
しかも代謝を活発にしてくれるので肌の生まれ変わるサイクルも早くなります。
プラセンタがいかに美白に対して有効なのかおわかり頂けるでしょう。
2.シミ・ニキビなどの肌トラブル解消
シミはメラニン色素によって生成され、新陳代謝されずに沈着して残ったものなので、プラセンタの効果の一つ「代謝の活発化」で肌の新陳代謝サイクルをアップさせる事が重要です。
そして1.美白効果で延べたようにチロシナーゼ酵素の働きも抑えてくれるので予防にも最適です。
ニキビにはプラセンタの「抗炎症作用」が赤ニキビの炎症を抑えてくれ、そして新陳代謝アップで肌の生まれ変わりのサイクルを早くする事によって解消が期待出来ます。
3.シワ・肌の張りがなくなってしまった
プラセンタには成長因子が豊富に含まれているので
- 上皮細胞増殖因子(EGF)で肌細胞の回復・生成
- 繊維芽細胞増殖因子(FGF)でコラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸を増やす
という、肌の新陳代謝アップ、そして保湿・ハリなどをピンポイントで補佐してくれる上に、活性酵素の除去など予防も同時にしてくれます。
プラセンタの種類~動物性と植物性
プラセンタ製品として販売されている物には「動物性」と「植物性」の二種類があります。
まずは動物性のプラセンタですが以下の種類があります。
ヒト由来のプラセンタ
読んで字の如く、人間の胎盤から作られるものですがこれは完全なる医薬品で
使用するのにはもちろん医師の処方が必要となります。
肝臓病、更年期障害の治療、そして一部美容形成などにも用いられています。
ほとんどが注射という形で使用されますが、プラセンタ注射を行うと
感染症予防という名目で献血が出来なくなるというデメリットもあります。
美容目的の場合になると健康保険などの適用も難しいので高価になる事も。
牛由来のプラセンタ
かつては牛由来のプラセンタも販売されていましたが2001年にBSE(牛海綿状脳症)が日本国内で確認された際に国内の販売は全て禁止されてしまいました。
豚由来のプラセンタ
コスメやサプリメントなど様々な製品で現在幅広く使用されているのが豚由来のプラセンタです。
豚は年に2回の出産、そして一度にたくさんの子供を産むために大量生産が可能なので比較的安価で提供できる為です。
特に評価が高いのは国産SPF(Specific Pathogen Free)豚、そしてデンマーク産の豚から抽出された物です。
SPF豚に関しては抗生物質を含む餌を与える事が出来ないために、抽出されたプラセンタに不純物が混ざりにくいのでプラセンタ製品を選ぶ際の確実な目安となります。
羊由来のプラセンタ
羊プラセンタはアミノ酸組成が人間の物にかなり近いと言われており、免疫反応が少ないのが特徴。
国内生産は2001年のBSE騒動の際に生産中止になりましたが輸入品なら入手可能です。
ただBSE騒動の煽りを食らって、羊原料の使用が日本国内では制限されており、豚や馬プラセンタに比べて日本国内での製品数はそんなに多くありません。
プラセンタ製品としてはBSEの発生が一度も無いニュージーランド産が人気商品となっています。
馬由来のプラセンタ
特徴としてはアミノ酸の含有量が他のプラセンタに比べて高い事です。
豚プラセンタに比べて含有量はおよそ250倍(日本食品分析センター調べ)とされています。
馬は豚に比べて病気にかかりにくい動物なので、ワクチン投与なども少なくプラセンタに薬剤の影響も出にくいのも魅力的です。
サラブレッドはどこの国でも徹底的な管理で育てられますが、日本ではやはり国内サラブレッド産の物が評価が高い傾向にあります。
しかし国内のサラブレッド生産は年々減少しており、それに伴い馬由来のプラセンタも希少価値の高い物になっています。
それに馬は1年に1度しか出産しないために、豚プラセンタと比べて生産効率が落ちるので
どうしてもそれが価格に反映されてしまい、他のプラセンタより高価になってしまうのは仕方のないところです。
植物性プラセンタ
プラセンタは元々は胎盤を指す言葉なので
「植物に胎盤??」と思われる事でしょうけども、これは植物の「胎座」という部分が使われます。
これは植物の子房という中で種が触れる部分の事です。
アケビなどの種の周りの柔らかい部分などがそれにあたります。
種の周りを包む、という点では動物の胎盤にあたる、という事です。
もちろん種を発芽にまでもっていくパワーがありますから栄養はたっぷりと詰まっています。
ただし、動物性プラセンタに含まれる「成長因子」と呼ばれる物が含まれておらず
細胞を活性化させる効果はほぼ期待出来ません。
クロレラ、アロエ、葛根(カッコン)、トウモロコシなどの胎座から抽出される事が多いですが
大抵の製品はこれらの植物一種類から抽出する事はせず、複数の植物から
成分を抽出した製品が多いのが動物性プラセンタとの違いです。
当サイトは成長因子を摂取してこそのプラセンタという考え方なので
植物性プラセンタの商品は紹介していません。
海洋性プラセンタ
ここ最近、海洋性プラセンタ由来という商品も見かけるようになりましたが
これはほとんどが鮭の卵巣膜の事を指します。
プラセンタはもともとほ乳類の胎盤を指すものなので、
胎盤自体が存在しない魚の物をプラセンタと呼ぶのもどうかと思いますが
卵巣膜は卵を守る物であり、確かに機能としては胎盤と同じ物と言えます。
卵巣膜に含まれてるアミノ酸は各種プラセンタと比較してみると
必須アミノ酸を全て含んでいるのが特徴です。
ですが、やはり成長因子は含まれていませんので
植物性プラセンタと同じ理由で当サイトでは海洋性プラセンタの商品は紹介していません。
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